世にも奇妙な小話【雛人形の言い伝え】

世にも奇妙な小話
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kazさんからの投稿

私は2歳上の姉がいるのですが、姉は本当に根っからの自由人で、その行動で私たち家族を度々驚かせてきました。



そんな姉はお年頃になっても相変わらずで、



「私は生涯結婚しないで一人で生きていきます。」



と家族の前で宣言しました。



そんな姉なので当然男の陰もありません。



本当に、一人で気ままに生きていきたかったんだと思います。



では私はどうだったのかというと、実は私にも結婚願望はありませんでした。



私の場合彼氏はいたのですが、両親には秘密にしていたので、両親としては



「あぁそうか…うちの子達はこのまま…」



と諦めていたようです。




ですが、姉が30歳を越えたある日突然





「結婚します。」





と言い出しました。


私たちは本当に驚きました。


ええっ?あの姉が?!どんな人と?!本当に結婚出来るの?!と。



姉の話によると、偶然旅先で会った人と翌年も偶然出会い(しかも違う場所で)、姉の理想の転勤族、自由人、姉を自由にしてくれる人だった事が結婚の決め手だったようです。







結婚式も無事に終わった頃、母がポツリと私にこう言いました。








「あ~お雛様しまってよかった。」








私は何の事だか意味が分からなかったので母に聞いてみると、どうやら昔から



「雛人形をしまう時期が遅れると婚期を逃す」



というような言い伝えがあるとのことでした。



姉が30歳を過ぎた頃、母が寝ていた時ふと



「あのお雛様せいだ!!」



と閃いたそうです。



そこで母はその年の雛祭りに、久しぶりにこっそり雛人形を出し、3月3日を過ぎるとすぐに片付けたそうです。



すると、なんと偶然にもその年の夏に姉が結婚すると言い出したそうです。



私はその話を聞き、なんだか面白くて笑ってしまいました。



なんだ、母もやっぱり色々気とにしてたんだな…と。








そしてその二年後、今度は私が長年付き合っていた彼と授かり婚をする事になりました。



特に結婚願望もなく、恋人期間もずいぶん長かったので、正直それくらいしか結婚するきっかけがなかったかもしれません。





私の結婚式も終わり、落ち着いた頃、私は突然「はっ!」と気が付きました。



私はすぐに母に尋ねました。





「ねぇ、私にもアレ、やったでしょ?」






そうです…。



母はまたしても雛人形の言い伝えを実行したのです。



私と姉は2つ違い。



私が結婚したのも30過ぎです。



母は私達がが30を過ぎた年に雛人形を出し、すぐしまったのです。



母の思惑通りなのか、私たち姉妹は母が雛人形をしまったその年に結婚しました。



偶然なのか、言い伝えが正しいのか…。



まぁお陰様で、今も姉と私はそれぞれ幸せな結婚生活を送っています。




それにしても、偶然とはいえ本当に不思議な出来事だな~と思います。



だって私は彼と10年以上付き合っていたのに、なんでたまたまその年だったんだろう…と思います。



どうしても三十過ぎでお嫁に行ってほしいという母の念の強さでしょうか。



してやられた感がすごいです(笑)





ちなみにその雛人形は、数年前の洪水で流されてしまいました。

コメント

  1. うめこ より:

    雛人形の力なのか、お母さまの思いなのか…。
    どちらにしても凄いですね!!

    なんだかほっこりさせて頂きました(^-^)

    • 匿名 より:

      お二人が結婚後に洪水で流されたって言うのは役目が終わったからなのかな、、( ;∀;)

  2. 匿名 より:

    お二人が結婚後に洪水で流されたって言うのは役目が終わったからなのかな、、( ;∀;)

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